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〜 うたはうたわれた時にはじめてうたになる 〜


〜 (♪)印が付いているうたはクリックすると試聴出来ます 〜


 
街でうたううた(♪−1)(♪−2
 
街は今日も
ひどい渇きで
のけものたちは
洪水を待つ

あんたの耳が
たまらないから
俺の声で
触りたいから

あんたはここで
何を望む
俺は今
うたになるところ

街が
街が
俺にうたえと吠える
街が
街が
俺の喉に火をつける

叫び声は
ねぐらを探し
街のはずれで
犬に食われた

耳をふさいで
あんたが泣いた
俺の声は
裸にされた

あんたはここで
何を望む
俺は今
うたになるところ

街が
街が
俺にうたえと吠える
街が
街が
俺の喉に血を注ぐ

空は今日も
ひどい青さで
飛べないものは
風に溺れる

水のような
うたになれたら
心を捨てて
うたになれたら

あんたはここで
何を望む
俺は今
うたになるところ

街が
街が
俺にうたえと吠える
街が
街が
俺の喉を踊らせる


 
君は受話器の向こうでトマトを齧ってる(♪)
 
何百キロも離れて
君を想ってるよ
心の匂いが伝わってくるんだ
君を想ってるよ

手紙では言えないことがある
なんて伝えようか
電話でも言えないことなんだ
なんて伝えようか

君の瞳をのぞいてみたいな
君の唇にふれたいな

電話線を通り抜けて
電話線を通り抜けて
今すぐ君に会いたいんだ
ああ 君は受話器の向こうでトマトを齧ってるところ

美しすぎて汚されたものたちは
どんな気持ちだろう
力無く流されゆくものたちは
どんな気持ちだろう

でもほら 声と声が重なってゆくね
こんな感じがいい
求めあう時の激しさが好きだ
こんな感じがいい

君はどんなふうに愛してきたの
どんなふうに愛されてきたの

電話線を通り抜けて
電話線を通り抜けて
今すぐ君に会いたいんだ
ああ 君は受話器の向こうでトマトを齧ってるところ

心ってこんな時窮屈だね
君を想ってるよ
あふれ出してとまらなくなったみたい
君を想ってるよ

君の瞳をのぞいてみたいな
君の唇にふれたいな

電話線を通り抜けて
電話線を通り抜けて
今すぐ君に会いたいんだ
ああ 君は受話器の向こうでトマトを齧ってるところ

電話線を通り抜けて
電話線を通り抜けて
今すぐ君に会いたいんだ
ねぇ 君も僕とおんなじことを想ってくれてるといいな

    


 
パラダイス・イン・パラダイス(♪)
 
ひとり殺していくら儲けたんだい
うまい話はないもんだね
俺をイカせていくら儲けるんだい
資本主義が汗をかいてるよ

エレキギターに乗って海を渡るかい
音はネズミみたいに逃げてくね
あいつがまたスプーンを曲げたってさ
スプーンは気持ちいいのかね

最高にハッピーなブルースを
うたえるんだってさ この女が
金が貯まったら革命でも始めようぜ
手も足も出ないほどいい女さ

パラダイス・イン・パラダイス
パラダイス・イン・パラダイス
俺もあんたも捨てちまうくらいいいなら
パラダイス・イン・パラダイス

あんたはなんのニセモノになりたいんだい
そんなノスタルジックなしゃべり方で
今頃どっかのホテルの部屋じゃ
狼と狼少年が近親相姦さ

こうやって老いぼれてゆくのかね
景気のいい話はないのかね
真夜中に転げ回ってる奴らにも
救急車は優しくしてくれるからね

臆病なストリッパーがいたもんだ
初めから素っ裸になってさ
なんにも見せないつもりでいるのかい
なんなら俺のうたで踊るかい

パラダイス・イン・パラダイス
パラダイス・イン・パラダイス
俺もあんたもやめちまうくらいいいなら
パラダイス・イン・パラダイス

街はサンドバッグの養成所で
ホモセクシャルな愛で一杯だ
しゃべってもしゃべっても自閉症なんだよ
ひとまずこんな格好で酔っ払うのさ

金銀の糸を吐く蚕がいるんだ
みんな珍しがって飼いたがるのさ
それはなんの喩えだって訊かれたら
グッドラックとだけ言って また明日

ソフトクリームの先っぽみたいだね
何処へ行っちまうか分からないのさ
キチガイは死刑にはならないんだよ
あんたもやめられないみたいだね

パラダイス・イン・パラダイス
パラダイス・イン・パラダイス
俺もあんたもやられちまった今では
パラダイス・イン・パラダイス

    


 
ヌエバ・カンシオン(♪)
 
転がる石に絵を描いて暮らしてる
揚羽蝶の羽で出来た安らぎよ
みんな死に物狂いで死に場所を探してる
君は田原坂を今も越えられるか

手懐けられた情熱よ 何処へ行く
荒れ果てた大地の血に飢えた神のもと
親指を立てて「闘う」と言った君
君はチョンガクの鐘を今も鳴らせるか

肌を合わせる度に愛しさを募らせて
永遠を口にする限りある者たちよ
空を飛ぶ鳥だって自由な訳じゃない
君はトペ・コンヒーロを今も放てるか

絵空事のために命を盾にして
豆の木に登るジャックの気持ちで
旅の終わらせ方はその旅が知っている
君は男球を今も投げられるか

今 僕の声を
今 君の声を
ヌエバ・カンシオン
今 闘いの時

今 僕の声を
今 君の声を
ヌエバ・カンシオン
今 闘いの時



    


 
人間さん(♪)
 
生きているって
どんな感じだい
なんだか眩しいね

争いに斃れた
人間さんの隣りで
もう少し居眠り

何千年も昔と言うけど
今の今だよ

忘れたかい
忘れないよ
人間さんの掌
形もぬくもりも

 ああ あの日のうたは
 空に溶けて消えたんだね
 今もあの日と同じ祈りを捧げよう

この星の隅々で
安らかに眠り給え
人間さんよ

この星の隅々で
安らかに眠り給え
人間さんよ
人間さんよ
人間さんよ

    


 
日曜日の夕方の淋しさに捧げるうた(♪)
 
日曜日の夕方の淋しさと手を繋いで
君に会いにゆく
魔法の呪文も宝の地図も持ってないけど
君に会いにゆく
正体不明の僕らがここにいる
正体不明のままで愛してる

今朝出したラヴレターが届くのも待ち切れずに
君に会いにゆく
政も天気予報も今日だけは大目に見て
君に会いにゆく
正体不明の僕らがここにいる
正体不明のままで愛してる

 もう少ししたら
 三日月が沈むよ
 もう少ししたら
 君が待ってる場所

「マカロニほうれん荘」の最終回の淋しさと手を繋いで
君に会いにゆく
核兵器で武装もせずいつものリュックを背負って
君に会いにゆく
正体不明の僕らがここにいる
正体不明のままで愛してる

    


 
飛ぶ夢を見たかい(♪)
 
ひとり酔っ払った公衆便所で
おまえのぬくもりを思い出しているところ
生きてるざわめきがうたってる

とっくに飛べなくなっちまったはずなのに
飛び方を忘れられない鳥はこんな気持ちかな
翼に火をつけたのはどっちだ

飛ぶ夢を見たかい
飛ぶ夢を見たかい
飛ぶ夢を見たかい
あれから

「愛してる」なんて役立たずの言葉が
おまえを今でもあたためているのかい
風に吠える俺と同じように

何もなかったことにしてくれるなら
俺たちにはどんな生き方があるだろうか
手を伸ばせば ただ空の青さ

飛ぶ夢を見たかい
飛ぶ夢を見たかい
飛ぶ夢を見たかい
あれから

自惚れたままで踊り続けて来たのさ
目を開けたままで夢を見ているのさ
今もずっと飛びたくてたまらない

飛ぶ夢を見たかい
飛ぶ夢を見たかい
飛ぶ夢を見たかい
あれから

飛ぶ夢を見たかい
飛ぶ夢を見たかい
飛ぶ夢を見たかい
あれから

    


 
あてどないうた(♪)
 
誰にも見つからないように
君と遠くへ行こう
幻の都を後にして
水平線を探そう

僕らに未来はないだろう
だけれど終わりもないだろう
うたえるうたならあるだろう
赤子が眠れるうちは

昇らない君の朝日のように
沈まない僕の夕日のように
たとえられるものなどないだろう

言葉が僕らを探すから
実のないリンゴを齧ろう
不思議な夢から覚めるまで
そうしてとぼけていよう

君との遊びに疲れたら
マルクスもピカソも燃やそう
真っ赤な口紅に恋をして
風向き次第で歩こう

昇らない君の朝日のために
沈まない僕の夕日のために
捨てられるものなどないだろう

それから戦もあるだろう
そこには人々がいないだろう
それから祭りもあるだろう
そこには暮らしがいないだろう

始まりのない終わりのために
終わりのない始まりのために
僕にも君にもうたがある
     
    


 
カニャークマリへバスは走る(♪)
 
もの凄い速さで雲は流れるだろう
道端のヒッチハイカーの指先は空を指すだろう

物乞いの子供たちの掌にも星は降るだろう
歓びも悲しみも血のように混じり合うだろう

ここは海へ繋がる道だよ
これは魂が導く旅だよ
君の叫びを囁きを聞かせて
やがて僕を乗せて君を乗せて
カニャークマリへバスは走る

迸る匂いが色が市場に溢れるだろう
神々はあらゆるものに姿を変えて手に触れるだろう

幾万も足跡重ね この道も生まれたのだろう
遠ざかる牛の群れが時の深さを告げているだろう

ここは海へ繋がる道だよ
これは魂が導く旅だよ
君の叫びを囁きを聞かせて
やがて僕を乗せて君を乗せて
カニャークマリへバスは走る
    
ほら ごらんよ
いのちはうたい
いのちは踊り
いのちはまるで川のように流れて
いつしか遥かな海へと注ぐだろう
    
もの凄い速さで雲は流れるだろう
魂は風に宿り 誰彼なしに燃え移るだろう
    
    


 
テレキャスターとストレートグラス(♪)
 
    テレキャスターが泣いてるぜ
    ストレートグラスが泣いてるぜ
    からっぽになったらまた注げばいい
    それなのに逝っちまったんだな
    
    俺は今でも吠えてるぜ
    変わらぬ愚かさで吠えてるぜ
    血が滾るままに放たれた声よ
    誰かに抱きしめられたなら
    
    燃えている
    重なり合っている
    濡れている
    震えている
    悶えてる
    荒ぶっている
    おまえがいた頃のように
    
    テレキャスターが泣いてるぜ
    ストレートグラスが泣いてるぜ
    最高だったろう いつだって うたは
    それなのに逝っちまったんだな
    
    それなのに逝っちまったのかよ
    
    
    


 
この花は食べられません(♪)
 
君は遠い街でうたっている
夕焼けの端っこを握りしめたまま
俺はもう一方の端っこを握りしめて
君のことを想ってる

行きて帰らぬ名もなき叫びよ
風に跨り 命靡かせる君よ
イカレた街のイカレた奴らに
届けておくれよ 君の子守唄
    
この花は食べられません
私の胸で燃えてるだけ
この花は食べられません
それでも あんた 食べてみたいのかい
        
あの悲しみを忘れたフリをしながら
「変わっちまっただけさ」「済んだことさ」なんて
君はどうだい
今ここで生きてることが無性に恐ろしくなることはないかい
    
いつか俺たち老いぼれちまっても
月は欠け 月は満ち またどっかで吠えてるんだろう
昨日も明日もただのおとぎ話なのさと
聴かせておくれよ 君の子守唄
    
この花は食べられません
私の胸で燃えてるだけ
この花は食べられません
それでも あんた 食べてみたいのかい
    
この花は食べられません
私の胸でただ燃えてるだけ
この花は食べられません
これからあんたと夢の中へ
    
    
    


 
流れゆくものたちへ(♪)
 
    海に注ぎ込む時に     
    川はどんな気持ちがするんだろう
    君をこんなに抱いていても
    空の青さが気になるんだよ
    
    上手く嘘をつくことや
    誰かを悪者にすることや
    いろんなことを覚えたけど
    手で掬える水はこれだけだよ
    
    生きているって たとえば ほら
    忘れものを取りに来たようなもの
    一番大切なものは初めから
    ずっとここにあるんだよ
    ここは君が生まれた街
    君が汚れた街
    
    翼を持ったものたちが
    風に道しるべ描いてるよ
    遥かなものを掴もうとして
    心は空になったんだね
    
    「もういいかい」「まあだだよ」幼子の声
    彷徨い続ける僕たちの声
    数え切れないさよならの中で
    君は踊りをやめないでいる
    
    生きてゆくって こんなに ほら
    足踏みしたり遠回りしたり
    だけど 君に伝えたいことはまだ
    溢れるほどあるんだよ
    ここは君が生まれた街
    君が汚れた街
    
     遠くまで見渡せるところで
     今 命の流れゆくままに
    
    訳も分からずこぼれた涙も
    毒を吐くように吐き捨てた唾も
    こうしてひとつの川になって
    流れてゆくのが見えるだろう
    
    
    


 
通りゃんせ(♪)
 
    ホイス・グレイシーの悲しい目のように     
    うたうことが出来たらな
    君は人を殺さずに済んだかな
    それは僕の自惚れなのかな
    だるまさんが転んで日が暮れて
    みんなお家に帰って影を燃やすのだ
    影を燃やしながら影になってゆく
    そんな夢を目を開けたまま見てるんだ
    
    おもちゃ箱に帰ったおもちゃたちみたいに
    眠ることが出来たらな
    君は君を殺さずに済んだかな
    次の朝にまたひとりぼっちでも
    君の居場所は君の中にしかない
    それが旅をしてるということだよ
    奪いながら奪われてゆく時も
    傷つけながら傷ついてゆく時も
    
    いつまでそんなとこで隠れているの
    君を探す鬼はもういないのに
    錆びたブランコ 錆びた三輪車
    みんな君の忘れものだよ
    誰も子守唄をうたってくれなかったのかい
    誰も愛し方を教えてくれなかったのかい
    君の暗闇は僕の暗闇
    心の奥から通りゃんせ
    
    ねんねんころり ねんころり
    生まれてくれてありがとう
    ハレルヤ ハレルヤ ハレルヤ
    生まれてくれてありがとう
    
    
    


 
sing an echo(♪)
 
    ついさっきまで見たことも聞いたこともなかっ     
    た悲しみを
    ミサイルがこの街に運んで来るだろう
    スタン・ハンセンがサポーターを整えたら
    もう手遅れなんだってみんな気付くだろう
    だけど今
    君の声は谷底まで届いて
    ここまで帰って来るところ
    Yes,sing an echo
    Sing an echo
    君の谺を待っているのさ
    
    
    チューインガムみたいに総理大臣は捨てら
    れるだろう
    酔っぱらいは掴み損ねた人生を語り始める
    だろう
    それでも「ここにいるよ」って君が囁いたら
    心はいつだってペンキ塗り立てだって気付く
    だろう
    そうさ今
    君の声は谷底まで届いて
    ここまで帰って来るところ
    Yes,sing an echo
    Sing an echo
    君の谺を待っているのさ
    
    それが誰かを傷つけるための闘いなら
    あんたのパレードは何処まで行ってもひとり
    ぼっちだろう
    もしもこの世界が上野公園野外ステージ
    だったなら
    闘いのうたと愛のうたはおんなじなんだって
    気付くだろう
    そうさ今
    君の声は谷底まで届いて
    ここまで帰って来るところ
    Yes,sing an echo
    Sing an echo
    君の谺が聴こえるのさ
    君の谺が聴こえるのさ
    君の谺が聴こえるのさ
    
    
    


 
いのち祝ううた(♪)
 
    生まれた時から原爆があるんだぜ
    君とのくちづけに溺れている間も
    神様どうぞお引き取り下さい
    
    9%(キューパー)飲み干せばこの世も
    泡になる
    「昔はよかった」アンモナイトがうたう
    神様どうぞお引き取り下さい
    
    うぬぼれた街行けばスマホキチガイ
    掌に向かって浮浪者は独り言
    神様どうぞお引き取り下さい
    
    遠巻きの「カワイソウ」 棒読みの「ガンバレ」
    雨風に打たれて石仏はまるまる
    神様どうぞお引き取り下さい

    「嫌だ」と叫んでも明日がまた来るのなら
    隣りの宇宙人よ ここも虹の向こうだ
    神様どうぞお引き取り下さい
    
     空を見上げるのはいつだって怖いんだよ
     ああ 遥か昔から抱き合って来たのは
     淋しいからだけじゃないだろう
    
    生まれた時から悲しみがあるんだぜ
    だから うたってるのさ
    そうさ 君と同じさ
    


 
愛のうた(♪)
 
    ギターがザンザカ鳴って
    君がうたい始める頃には
    野蛮人もドレスを脱いで
    祈り方を思い出すだろう

     愛は無料です
     どうぞ持って行ってくださいな

    瓦礫にも花は咲いたし
    忘れ物はこの世界のどっかにあるし
    まだ欲しいものがあるなら
    僕は君をバケモノと呼ぶだろう

     愛は無料です
     どうぞ持って行ってくださいな

    あの娘ももう行っちまったのに
    ピアノはまだ踊りたがってる
    時代は確かに変わった
    それでお月様 ここはどこだろう

     愛は今も無料です
     どうぞ持って行ってくださいな

    言葉にならなかった声で
    君は何を伝えたかったんだろう
    それをそっと掌で掬えば
    血の流れとともに巡りゆくだろう

     愛は無料です
     どうぞ持って行ってくださいな

     愛は無料です
     どうぞ持って行ってくださいな


 
天王寺界隈のブルース(♪)
 
ガラスのかけらの上を
日がな一日歩いて
気が付けば
とうに日は暮れて

のぼせた街のあたりで
なめた女のけつでも
燃やしたい
それが望みで

口づけをふたつみっつ
粋な女とかわして
それだけで
夜は底なしで

聞いたこともないような
ラヴソング聞かせてよ
俺の血も
懐かしがって

あったかいところへ行きたいな
あんたの心にもぐり込めたらな
天王寺界隈のブルース
その日暮らしのブルース

たき火もできなくなって
この冬はどうするんだい
唇は
夜毎に寒くて

あたいも昔はちょいとした
極道者だったよと
おかまが
酒も切れてきて

その面でその年で
いつまで体売る気だい
暮らすのは
俺も同じで

道端に倒れたまま
動かねえあのおやじ
賭けようか
生きてるかどうか

あったかいところへ行きたいな
あんたの心にもぐり込めたらな
天王寺界隈のブルース
俺とあんたでブルース

骨のすけてるのら犬
俺についてきたって
無駄だよ
俺ものら犬で

風はどっから来るのか
おまえのふるさとからか
たてがみに
今も魅せられて

ちやほやされてみたいな
檻の中で昼寝して
時には
遠吠えもあげて

明日はどこをうろつこう
なまけもののラヴソング
ごきげんさ
あんたのそばで

あったかいところへ行きたいな
あんたの心にもぐり込めたらな
天王寺界隈のブルース
その日暮らしのブルース


 
No rain No rainbow(♪)
 
歯医者で口をでっかく開けてる間に
訳の分からない物語を詰め込まれたのさ
それでこんな物騒な場所で
神様なんかと待ち合わせするハメになったのさ
ところで あんたは本当に虹が見たいのかい

あそこでひと際輝いているのはなんて星なんだろう
平手友梨奈かジャニス・ジョプリンか
でも 名前なんてどうだっていいんだ
明日また夜空を見上げたくなったらいいね
ところで あんたは本当に虹が見たいのかい

マッチ売りの少女の正体が放火魔だっただなんて
安物の週刊誌が好きそうな話だね
金はキレイでもないしキタナくもないんだ
ただ涎を垂らしてるあんたの顔が見るに耐えないだけさ
ところで あんたは本当に虹が見たいのかい

子供たちは今日も透明人間ごっこに夢中さ
もうすぐホンモノの透明人間になっちまうのにね
答えなんてそこらに転がってるさ
でも あの日の答案用紙は今もまっさらなままだ
ところで あんたは本当に虹が見たいのかい

 今この時のために生まれて来たんだと思えるのなら

これもラヴレターだって君は気付いてくれるかな
返事は要らないけど雨が降ったら思い出しておくれ
また会えるなんて思ったら大間違いだ
ある日突然魂ごと連れ去られちまうんだぜ
ところで あんたは本当に虹が見たいのかい
ところで あんたは本当に虹が見たいのかい
ところで あんたは本当に虹が見たいのかい


 
流星群(♪)
 
幾つもの星が同時に流れるのを見てた
誰かの願いを連れて
この闇を切り裂いた

君が待っていてくれたら
それだけでいいな
心の形は決めないで会いに行くよ

流れゆくものとともに
愛しさを持て余してる
目の前にいるのに果てしない
いつもそうなんだな

ここからそこまでの長い長い旅
ここからそこまでの長い長い旅

時代の毒を飲み交わして
ハイハイしたまま老いぼれちまった
俺もそうなのかな

やまない雨はないと言うが
雨がやむ前にダメになっちまったものたち
君も知ってるだろう

君がこんなに好きだよ
どんなにか分からないほど
目の前にいるのに果てしない
みんなそうなのかな

ここからそこまでの長い長い旅
ここからそこまでの長い長い旅

いつまでたっても届かないものに
手を伸ばし続ける愚かさを愛してる
今も

ここからそこまでの長い長い旅
ここからそこまでの長い長い旅


 
ブラックコーヒーのうた
 
世界の向こう側への出口かと思いきやお月様
誰かが語ったどんな輝く未来より愛おしい

愛のうたを
愛のうたを
ヘッドフォンで塞ぐなよ

どのキチガイが吹いてるラッパに付いてくか選べと言う
それが民主主義だ
あの素晴らしい民主主義だ

愛のうたを
愛のうたを
ヘッドフォンで塞ぐなよ

うたは閉じられた瞼
うたは踏みつけた足の下
それでも見当たらないなら
上野公園野外ステージへ

人を殺した奴を殺して悲しみは消せたかい
人を殺した奴を許した祈りは届いたかい

愛のうたを
愛のうたを
ヘッドフォンで塞ぐなよ

ほんとに大切なものまで壊しちまうのが俺たちだ
壊しちまった後で空の青さに怯えるのも俺たちだ

愛のうたを
愛のうたを
ヘッドフォンで塞ぐなよ

うたは震えてる唇
うたはさした指と逆の方
それでも見当たらないなら
上野公園野外ステージへ

こんな俺に誰か熱いコーヒー淹れてくれないか
甘ったるいのはなしだ
この魂くらい熱いのを


 
セイレーンのうた
 
すべての悲しみの真ん中に
ひとりぼっちでいるんじゃないかと
思っている君に
今何を届けよう

なんて美しく
なんて醜い
なんて優しく
なんて残酷な
ここにいるよ
君といるよ

命は時としてパラダイスのようで
命は時として悪い夢のようで
ほんの小さな願いさえ
叶わないとしても

なんて美しく
なんて醜い
なんて優しく
なんて残酷な
ここにいるよ
君といるよ


 
戦争、SEX、あるいは旅の始まりに(♪)
 
街では毎日何万人も退屈に葬られてる
負けた者の数ほど勝った者はいないという
キチガイが俺たちをキチガイと呼んでるぜ
天国の扉を叩く音が聞こえるかい
目をそらすな 目をそらすんじゃない

おまわりが守ってるのはこの国のケツの穴さ
救急車が運んでるのは「こんなはずじゃなかった」の繰り返し
賛成かい反対かい逃げるのかい立ち向かうのかい
ステップを踏むためにまずは震えを止めなよ
目をそらすな 目をそらすんじゃない

OK、十分さ
ALL RIGHT、言うことなし
戦争もSEXも新しい旅の始まりも
みんなみんな俺たちを待ってる

総理大臣のかわりなんて犬だって猫だってやれるさ
ところであんた自身のかわりは見つかったかい
名前を変え生まれを隠し違う誰かになれたかい
あんたを引き受けられるのはあんたしかいないんだぜ
目をそらすな 目をそらすんじゃない

鯨を殺すなと言うならあんたの肉を食わせろ
あんたの肉に宿ってるあんたの野性を食わせろ
殺される前に殺すことだ 法律もなんとか主義も
汚れながら闘ってるオマンコに称えあれ
目をそらすな 目をそらすんじゃない

OK、十分さ
ALL RIGHT、言うことなし
戦争もSEXも新しい旅の始まりも
みんなみんな俺たちを待ってる

注射器から血管へと天使たちを流し込め
革命ならいつだって空気中で踊ってる
谷底を一筋の川がえぐりながら流れてゆく
海へ向かう道なんて百万通りだってあるさ
目をそらすな 目をそらすんじゃない

カーニバルは終わらないぜ 狼も豚もごきげんさ
爪先からレゲエミュージック、サイケロック、パンクロック
ボリュームを上げるんだ 素っ裸になっちまえ
行けるところまで行くんだ 今行けるところまで
目をそらすな 目をそらすんじゃない

OK、十分さ
ALL RIGHT、言うことなし
戦争もSEXも新しい旅の始まりも
みんなみんな俺たちを待ってる


 
僕たちは天使じゃない(♪)
 
僕たちは体育倉庫で猫を飼ってた
君は猫に「エンジェル」という名前を付けた
美術室で独りぼっちのミロのビーナスと
鐘が鳴りやむまでずっと踊り続けたね
そして僕は今君の秘密の中にいるよ

制服を脱ぎ捨てて海に向かった
君は流れ星を体中に飾りつけた
ポケットにしまっておいた未来をちぎって
痩せこけた魚たちに食べさせてあげたね
そして僕は今君の秘密の中にいるよ

列車はあてもなく走り続けた
夕日も地平線もここから逃げ出そうとしてた
僕がスパゲッティー・カルボナーラの夢を見てる頃
君はもう世界の終わりを見つけてたんだね
そして僕は今君の秘密の中にいるよ

遠くで何かが呼んでいる
悲しみは何処から降ってくるの
見つめあっても何も見えないのに
見つめあってる僕たちがいる

僕たちは地の果てで酒を飲んだ
そして見たこともないステゴザウルスの話をした
振り返ると足跡はみんな消されていた
誰にとってもどうしようもない悲しみがある
そして僕は今君の秘密の中にいるよ

子供たちのいなくなった広場で
最後の天使が空へ帰るのを見てた
みんなみんな落書きだったんだね
ジャングルジムが空を全部飲み込んでた
そして僕は今君の秘密の中にいるよ

出口のない夜は入口のない朝を探していた
眠り続けたら生まれ変わってるかもしれない
とっくの昔に悲しんだはずの事を
君も僕ももう一度悲しもうとしている
そして僕は今君の秘密の中にいるよ

遠くで何かが呼んでいる
悲しみは何処から降ってくるの
抱きしめあってももう戻れないのに
抱きしめあってる僕たちがいる


 
   ヒットエンドラーンのうた
   〜君が鳥居みゆきなら、俺は包帯を巻かれた<多毛さん>なんだろう〜
 
右翼でも左翼でもどっちでもいいからほんとうのことを
命をピンハネせずにほんとうのことを言ってみたらどうだい
脳ミソがバターになるくらい考えてみたところで
そんなことおかまいなしに魂は沸騰してるじゃないか
聞こえるかい 聞こえるだろう
「ヒットエンドラーン」と魂が叫んでる

「想像してみろ」なんてあんたに言われるまでもなく
国も金持ちも神様も軍隊も要らないのさ
大切なものははじめからずっとここにあるんだよ
誰かが<愛>なんて発明するよりもずっと前からね
聞こえるかい 聞こえるだろう
「ヒットエンドラーン」と魂が叫んでる

幻が見えている そう 俺には幻が見えている
それを今あんたに手渡そうとしているところ
白い粉やルイヴィトンや議員バッヂや過去の栄光に
しがみついてるからあんたは何ひとつ掴み取ることができないのさ
聞こえるかい 聞こえるだろう
「ヒットエンドラーン」と魂が叫んでる

勝ち負けなんてルールを変えれば簡単に変わっちまうのさ
予告編だけの映画 それだってひとつの人生
美しいものに触れたければ空を見上げればいい
手が届かないなんて嘆くな もうとっくに触わってるじゃないか
聞こえるかい 聞こえるだろう
「ヒットエンドラーン」と魂が叫んでる

やりながら走れ そう それがヒットエンドラーン
目に見えることだけが真実じゃないってこと ヒットエンドラーン
溺れても見失っても流されても足がすくんでも
あんたもばら撒かれた天使のひとり だから ヒットエンドラーン
聞こえるかい 聞こえるだろう
「ヒットエンドラーン」と魂が叫んでる


 
商店街のうた’07
 
望めば何でも叶うなんて思っちゃいないが
君の心が今何処にあるのかも分からんし
真新しい傷跡みたいな三日月がうたえば
商店街に日は暮れる

知らず知らず真っ赤なトマトに見とれてるように
知らず知らず「天王寺界隈〜」を口遊んでるように
知らず知らず僕の左手は君の右手を探してる
商店街に日は暮れる

ふた昔前のアイドルの色褪せたポスターが愛おしい
誰かが落としたかたっぽだけの手袋が愛おしい
こんなに急いで僕らは何を置き去りにしたのかな
商店街に日は暮れる

路地裏でひとりままごと遊びをしていた少女の
コートを飛び交うバレーポールを追いかけてた少女の
流した涙でびしょ濡れになってやっと気付いたんだ
商店街に日は暮れる

悲しい人を抱きしめる時ぬくもりを分かち合い
疲れた人に寄り添う時優しさを教えられ
与えるだけなんてないんだな いつももらってるんだな
商店街に日は暮れる

この商店街が何処までもずっと繋がってく夢を
それが君の心の奥まで繋がってく夢を
二杯目のコーヒーと一緒に飲み干してから行こう
商店街に日は暮れる

「もうすぐ春です」と
君への手紙に書いておこう

「もうすぐ春です」と
君への手紙に書いておこう


 
この熱い魂を伝えたいんや(♪)
 
またひとつ失くしてしもた
またええ気になってたみたいや
臆病なくせに強がって
またひとつ失くしてしもた

なんべんもまちごうたけど
その度にうつむいたけど
心の中は熱いままやろ
まだ夢から覚めてへんやろ

 愛し合う痛みも知った
 それでも好きやから

この熱い魂を伝えたいんや
この熱い魂を伝えたいんや
この熱い魂を伝えたいんや
この熱い魂を伝えたいんや

なんて言おか
この浮かれた気分
じっとしてられへん そんな気分や
何処におってもあんたの声が
「ここまでおいで」と聞こえて来るんや

ほな 俺もぼちぼち行こか
熱い風が吹いてるとこへ
ほな 俺もぼちぼち行こか
手ぶらでええか 昔みたいに

 歓びを分かち合いたくて
 あんたに会いに来た

この熱い魂を伝えたいんや
この熱い魂を伝えたいんや
この熱い魂を伝えたいんや
この熱い魂を伝えたいんや

 愛し合う痛みも知った
 それでも好きやから

この熱い魂を伝えたいんや
この熱い魂を伝えたいんや
この熱い魂を伝えたいんや
この熱い魂を伝えたいんや


 
近鉄バファローズのうた(♪)
 
「死ね」って今日心の中で何回叫んだ?
ケイタイなんて本当は何処にも繋がってなんかいないんだし
君の乳首を触わりながら俺の馬鹿げた理想について話したい
そう 俺の心の中には今も近鉄バファローズ

青いビニールテントで暮らしてて何がホームレスだ
それより宿無しの魂の行き先が気にならないかい
やっと捕まえたと思ったら手の中で蝶々はもう潰れてた
でも 俺の心の中には今も近鉄バファローズ

耳を塞いですむことならずっと塞いでいればいい
夢にうなされて目覚めた真夜中 命がこっち見てた
あれ以来俺の中でずっと勃起してるものは一体何なんだ
ああ 俺の心の中には今も近鉄バファローズ

手遅れって言葉はどうしていつもこんなに手遅れなんだ
野良犬が吠えて サイレンが鳴って 女が喘いでる
ああ 俺はいつからこんな猫撫で声で喋るようになったんだ
でも 俺の心の中には今も近鉄バファローズ

こうしてるうちにも奴らは人殺しの練習を続けてる
だからと言って俺はロックンロールなんかと手を組むつもりはない
とかなんとか言いながらもこれは君へのラヴソング ふしだらな気持ちで
ああ 俺の心の中には今も近鉄バファローズ

オヤジが初めて連れて行ってくれたのは日生球場
酔っ払ったオッサンがバックネットに登るのは日常茶飯事
でも 俺も今でもある意味いつでもバックネットに登ってる
そう 俺の心の中には今も近鉄バファローズ

俺の心の中には今も近鉄バファローズ

俺の心の中には今も近鉄バファローズ


 
ぱあ
 
犬はまるで悟ったように尻尾を振る
僕はまるで与太者のように首をかしげる
この国の王様は
裸にもなれないでずっと独りぼっち

僕の魂が下水管をゆらゆら
間引かれた子供と生まれなかった子供に混じって
便器の海を泳いで糞まみれ
何もかもとりかえしがつかないらしい

病院をいくつも盥回しにされた挙句の果て
お気の毒ですが助かりませんと告げられたような
一筋の朝がふりそそぐ
幸せですかってきかれたって困るよね

ぱあ
ぱあ
ぱあ

死刑にされる朝 故郷にはどんな花が咲く
犯されてる時に聞こえてきたのは何の音
流れ星がきれいだよ
どんな夢を見ても構わないね

たった一度だけ僕も天使を見たことがある
返り血を浴びたまままるでうたうように微笑んでた
どこもかしこも穴だらけ
駄目になるのって本当に簡単だね
   
何にすがりつこうかとその事ばかり考えてる
原爆と同じで僕たちも二十世紀のみなしごだ
回る 回るよ 夕焼けが
どこまで連れて行こうっていうんだい
   
ぱあ
ぱあ
ぱあ

思い出すたびに思い出は遠くなる
誤魔化すたびに僕と君は遠くなる
何を待ち続けているんだろう
宛名のない手紙が街中を迷走する

白い布の中で赤ん坊が芋虫みたい
すやすや眠ってるよ すやすや眠ってるよ
いつか死ぬことも知らないまま
夢の島で夢も見ずに転がってるよ

愛してるから抱かれてるわけじゃない
お金が欲しいから抱かれてるわけじゃない
もっと気持ちよくなりたいだけ
ねぇ もっと気持ちいいのを頂戴

ぱあ
ぱあ
ぱあ

安もんの肉を安もんの酒で煮込んで
人の肉だと思いながら噛みしめてる
飲んで騒いで夜が明けたら
勃起したまま東京が突っ立ってるよ

悪い夢を見て夜中に子供が目を覚ます
「お母ちゃん、死ぬのが怖い」としがみついてる
あれから僕は何度死んだだろう
ここは ここはどこの細道じゃ

憎しみに震える体中の筋肉は
焦りと苛立ちで血管をかきむしる血潮は
泣いて泣き狂う骨の声は
君が好きで君が好きでたまらない

ぱあ
ぱあ
ぱあ

半魚人になって暮らす毎日は
ライオンの背で暮らす毎日は
絶景かな
絶景かな


 
ライフ・イズ・ビューティフル(♪)
 
君と手を繋いで歩こう
マクドナルドでスマイルを注文しよう
道に寝転がって空を眺めよう
金はないけどいろんなことができるね
Yes,life is beautiful

いつか死ぬことを恐れてる
今生きてる 今生きてる
鳥のように飛べないと泣いてる
今生きてる 今生きてる
Yes,life is beautiful

いつか別れることがあっても
君を思い出になんかしないよ
君はずっと僕の中にいて
僕はいつも君の声に耳を澄ましてる
Yes,life is beautiful

あの娘もお母さんになったらしい
あの頃いつもオカリナみたいに泣いてたっけ
何が変わって何が変わらなかったんだろう
ああ この星にうたがあってよかったよ
Yes,life is beautiful

誰かが僕を旅人と呼んでる
だけど君も旅人じゃないかと握手する
何かを守りたいと思うなら
そう思ってるのはきっと君だけじゃないよ
Yes,life is beautiful

Yes,life is beautiful・・・


 
沖縄のうた
 
「真っ青な空に吸い込まれてゆく
風船はどんな気分だろう」って君
「足を踏んばっても その踏んばった大地が
崩れることだってあるのよ」って君

そうさ この島は船なんだ
そうさ この島は漂ってるんだ

「右耳には喜びが 左耳には悲しみが
聞こえたって構わないじゃない」って君
「自分が心から楽しんでいなくちゃ
誰も楽しませられないわ」って君

そうさ 僕たちは船なんだ
そうさ 僕たちは漂ってるんだ

 人の世に生まれて来たことの喜びを教えてくれた
 人の世に生まれてきたことの悲しみを教えてくれた
 君
 君がいる

こんな僕のかわりに君は泣いてくれたんだね
こんな僕のかわりに君は泣いてくれたんだね

「淋しくない場所なんてこの星にはないのよ
たとえあんたが側にいてもね」って君
「だけど あんたの中にある夕焼けが見たくて
こんな所まで来たのよ」って君

そうさ 僕たちは船なんだ
そうさ 僕たちは漂ってるんだ

 人の世に生まれて来たことの喜びを教えてくれた
 人の世に生まれてきたことの悲しみを教えてくれた
 君
 君がいる




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