六甲山で遭難していた人が20日振りに発見されたというニュースの続報で、その人がバーベキューのために持って行った焼肉のタレ飢えをしのいでいたというのが数日前に報道されていた。
ところが、今朝の報道を見てみると、その報道が完全に覆されていた。
遭難していた人は遭難二日目に気を失い、低体温状態で冬眠していたような形で生存していたらしい。
それ自体驚くべき事実なのだが、今回気になったのは、その報道を受けて、今朝ある情報番組のメインキャスターが呟いた言葉である。
それが表題に示したものだ。
これはどういうことか?
これはまるで一視聴者の感想ではないのか?
報道する側の姿勢として最低の言葉であると言わざるを得ない。
この報道番組でも、焼肉のタレで生き延びたと報道していたし、わざわざその検証までしていた。
問題なのは、この誤報に対して詫びる訳でもなく、「じゃあ、あの報道は間違いだったんですね」と他人事のように語るジャーナリストとしての責任感のなさである。
そして、もうひとつの問題点は、「焼肉のタレ」報道がなされる前に、何故その報道の真偽が検証されなかったのかということである。
最近の報道機関は、スピード優先、映像の有無を余りにも大切にし過ぎて、<真偽>という最も基本的な部分をおざなりにし過ぎているように感じる。
これは一例にしか過ぎない。
報道の無責任さが増していると感じてるのは僕だけだろうか?
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